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2022年11月24日木曜日

ぼくのかんがえたエルデンリング Part5(後編)

 





金仮面卿・コリンの物語




狭間の地の外では、圧倒的閃きを得た大学者。『金仮面卿』が
探求の先にある、黄金の輪、その姿を垣間見る
そして、やがて来たる祝福の導きを正確に予見すると
金仮面卿は自ら毒を飲み、命を絶つ
祝福は予測通りに亡骸に宿り、彼を狭間の地に導く
そして黄金樹の麓に向かうと、
黄金律の原理を、さらに探求していく




輝ける金仮面

輝ける黄金の輪を模した仮面

黄金律原理主義の厳格なる探究者

金仮面卿が作り、残したもの

それは、かつて彼に訪れた圧倒的閃きであり

探求の先にあるはずの、輪の似姿であるという


コリンのセリフ

金仮面卿をご存じですか?

かつて褪せ人として、狭間の地の外にありながら

やがて来たる祝福の導きを正確に予見した、大学者様です


オープニングの金仮面卿は

エルデンリングの幻視を砂に描いているのだが、

傍らに、小瓶のようなものが見える。

これが金仮面卿の死因なのだろう。

金仮面卿は祝福の導きを予見し、

服毒自殺により、

自分の身で仮説を立証したのだろう。



聖職者『コリン』は、信仰の内に、不吉な預言を垣間見る
それは過去の記憶…
かつて焼け落ちた世界樹と、そこに聳えた黄金樹の姿だった
預言とは、転生する魂にこびりついた、記憶の残滓だった
コリンはこの預言を、次のように解釈する
黄金樹への揺るがぬ信心によって、
滅びの未来は回避されるのだと

しかしコリンの預言を信じる者はおらず、コリンは迫害される
絶対の象徴である黄金樹が燃える…
民衆にとってはそれだけで不吉であり、許されない異端だった
それでも預言を翻さなかったコリンだったが
孤独に、理解者を得られぬままに命を落とす

そんなコリンに、祝福の導きはもたらされた
再びの生を得て、コリンは解を得る
疑わず、意志を曲げなかったからこそ、私は導かれたのだと
コリンにとって黄金律は、絶対の真実となる




預言者コリン



預言者の目隠し

不吉な予言により

迫害され、故郷を追われた者の目隠し

未来が見えるというのなら

道に迷うことなどあるまい

目など塞いで歩くがよい


預言者のローブ

重い金属の首かせは、目印である

誰もその言葉に、耳を傾けぬように


コリンのローブ

聖職者コリンのローブ

迫害され、だが預言を翻さなかった彼に

祝福の導きはもたらされた

以来、車輪の首枷を見るたびに、コリンは思い出す

疑わず、意志を曲げぬ先にこそ、導きがあるのだと


預言者は、不吉な預言により迫害され

故郷を追われている。

コリンも例外ではなかったようだ。




コリンの預言とは何だったのだろう?



火付け

不吉な預言に由来する祈祷

滅びの火は、黄金樹の禁忌であり

預言者は信仰の内にそれを垣間見る

そして、故郷を追われる


コリンは円卓にいる時から、

火の祈祷を販売している。

敬虔な黄金樹信仰者が

扱う祈祷としては相応しくない。

コリンの見た預言とは、

滅びに火に由来するものだと推測できる。




なぜ、信仰の内に預言を垣間見るのだろう?



コリンの見た預言とは、未来視ではなく

過去視なのではないかと考えた。


転生する魂にこびりついた記憶の残滓。

それは、エルデンリングが死を取り除くより前の

世界樹が聳えていた頃の記憶。




衝撃的な光景は、

当時を生きる人々に強く焼き付き、

転生して尚、その光景を垣間見る者が稀に現れた。

預言者とは、そういった存在だったのかもしれない。


しかし、敬虔な黄金律信仰者にとっては

黄金樹とは絶対の象徴であり、

過去に大樹が燃えたことがあるなど、

想像すらしないのでは。

だから彼らは、その光景は過去ではなく、

未来の預言だと解釈したのではないか。




あくまで私の考察での話だけど、

ミケラは、歩く霊廟の作り方を知っていた。

前世である宵眼の女王の記憶を失わず、

引き継いだのだと推測した。

ミケラの神の知恵とは、前代の神であった

宵眼の女王に由来するのでは。


マレニアの翼兜

兄さまが、約束を違えるはずがない

神の知恵、神の誘惑。ミケラこそ

もっとも恐ろしい神人なのだから


このように、前世の記憶を継承する者が

いたのかもしれない。



火の大罪

もっとも不吉な預言に由来する祈祷

預言者は、黄金樹を見上げ絶望する

もうすぐに、種火が滅びを燃え上がらせる

…黄金樹を焼くは、原初の大罪

人の身には決して許されぬことじゃ


黄金樹を焼くは、原初の大罪。

はじまりにおいて、大樹は一度焼けている。

王都に降り積もり灰は、その時のものだと推測する。




そうして祝福により甦ったコリンは、

信仰こそが黄金樹を

滅びの火から救うのだと信じたのかもしれない。



狭間の地を訪れたコリンだったが、荒廃した末世に心を折られる
非力な自分では、この地で王となることなど叶わないのだと
そしてコリンは、その瞳で祝福を捉えることができなくなった
それでも信仰だけは疑わず、
やがて現れるであろう、エルデの王を補佐するために、
黄金律を探求していく



心折れた者



コリンのセリフ

ときに、貴方にはまだ、見えていますか?祝福の導きが

褪せ人:「見えている」

そうですか!よきことです

いえ、最近は多いのですよ。導きの見えない褪せ人が

けれど貴方は違いました


コリン撃破時のセリフ

祝福の、導きよ

何故、私には


解釈次第だが、

褪せ人に祝福が見えるのか探りを入れている。

自分と比較したのだと解釈した。


そして撃破時のセリフから、

コリンは、祝福の導きを失ったのだと推測できる。



コリンのセリフ

円卓にようこそ。私はコリン、聖職者です

二本指様が我らに与え給うた力、祈祷を伝えながら

黄金律を探求しています

いつか、この円卓に集う誰かがエルデの王となるとき、それを補佐し

正しい律の修復と、正しい治世がなされるようにと


コリンは、現黄金律に満足しており

修復を望んでいない。

足掻き続ける意志は無く、

王になる気概もない。

そのため導きは失われたのだろう。



ある時コリンは、狭間の地に金仮面卿が来ているとの情報を得る
コリンは金仮面卿から教えを請い、
彼の探求を補佐したいと、思いを募らせていく
そして、円卓を離れることを決意する




コリンのセリフ

金仮面卿をご存じですか?

~中略~

その彼が、今は狭間の地にあり、独り黄金律を探求していると聞き

是非教えを乞い、その探求のお手伝いをしたいと、思っているのです


Dから聞いたのかも。

Dも黄金律原理主義者であり、

円卓ではコリンのすぐそばにいた。



コリンはエルデの王を補佐したいと

言ったかと思えば

金仮面卿の手伝いをしたいと言ったりと、

目的が定まっていない。

心を折られ、

寄る辺を探していたのだと察せられる。



無事に金仮面卿と出会うことができたコリンは、弟子入りを志願する
金仮面卿にとって門弟の志願者など取るに足らないことだった
己の認知の領域だけで思考する者を傍に置いて、何の意味があるのかと
金仮面卿はコリンのことなど意にも介さず、黄金律の探求を続ける
コリンは沈黙を、肯定と受け取った
金仮面卿が空に描く、
その思索する指を追い、記録していく





金の腕巻き

かつての弟子たちが施した、最低限の装飾

彼らはもう、とうの昔に去ってしまった


金仮面卿は、弟子になど興味がないのだろう。


コリンのセリフ

先生は、ずっと思索に集中しておられます

そして私は、その指を必死で追い、記録しているのです

私はまだ、ほんの一部しか理解できていませんが…

分かるのです。これが私に与えられた、天職であると

黄金律は、この非才の私に、記録者の任を与えてくださったのだと


コリンにとって、

最も幸福な時間だったのかもしれない。



ふたりは黄金樹へと近づくと、
金仮面卿の思索は、一層激しくなっていく
ところが、黄金樹の中にラダゴンの名を見出したことで
金仮面卿の思索は止まってしまう
黄金律は、女王マリカを唯一の神とする律であるはず
ラダゴンとは何者なのか?
金仮面卿は、その答えが得られなかった




コリンのセリフ

黄金律は、女王マリカを唯一の神とする律です。それなのに…

マリカの二番目の夫、王配ラダゴンの名が、見出されたのです

ラダゴンとは、何者であるのか?

先生は、答えを得られずにいます



 

「ラダゴンとは、マリカである」
高名な彫刻家が遺したヒントを
【褪せ人】が伝えると
金仮面卿の指は、再び空に思索を描いていく




ラダゴンの正体を暴く回答。

この彫刻が無ければ、

秘密を暴くことはできなかった。


この名も無き高名な彫刻家は、

神の秘密に最も近い存在だったのだろう。



コリンの制止も聞かず、
金仮面卿は禁忌の火の山に入り、さらに思索を続けていく

そして金仮面卿の思索は、
黄金律の完全性を疑い始める
それは黄金律を絶対と崇めるコリンには
決して認められないことだった
己を救った黄金樹を、
師と崇める人が疑い、秘密を暴いていく
耐え難い現実は、コリンの心を壊していった




コリンのセリフ

実は…恐ろしい考えに捕らわれているのです

…先生の指に、その数理と旋律に

黄金律の完全性に対する疑いを…

決して許されるべきでない、傲慢を感じてしまうのです

ああ、そんなことがあるはずがない

あってよいはずがないというのに

私は、先生を信じきれないでいるのです

私は、おかしくなってしまったのでしょうか?

でも、もし先生がまだ、黄金律に忠実であれば

どうしてこんな禁忌の火の山に、入ろうなどと考えるでしょうか?


コリンは矛盾を抱えきれなくなっていく。



そして【褪せ人】が、死のルーンを解放し
黄金樹は、火に包まれる
灰となった王都で、
コリンは独り、茫然としていた
「黄金律の完全を否定した金仮面卿は、狂人だった」
「なぜなら、あれほどに探求した完全が、燃えているのだから」
相反する己の真実に答えを出せず、
矛盾を抱えきれなくなったコリンは、狂ったように笑うのだった
しかしコリンは狂いきれず、人知れず命を絶ってしまう
祝福の導きにより甦ってなお、
コリンに救いはもたらされなかった




コリンのセリフ

ようやく、気付いたのですよ

先生は、ただの狂人でした

傲慢な誇大妄想を信じ込み、黄金律の完全を否定し

独りよがりな完全を為そうとする、信仰破綻者だったのですよ!

はははっ、なんと滑稽なことでしょう

見てください。あれほどに探求した完全が、

あのように燃えているのですよ!

あーはっはっはっ


この後コリンがいた場所には、鈴玉が落ちている。

本当に狂ったのなら、命を絶ちはしないだろう。

コリンは現実に耐えられなくなり、

自死したのかもしれない。


本作で一番報われない人物かもしれない。



コリンのことなど視界にも入らなかったのだろう
思索を続けた金仮面卿は、遂に解を得る
「現黄金律が不完全なのは、神が心を持っているせいだ」
「人のごとき、心持つ神など不要であり、律の欠陥だったのだ」

金仮面卿が導いた、黄金律の解
回帰と因果により説明される連環とは、
彼が研鑽した思惟の宇宙だった
何物にも縛られず、黄金律という学問を探求せんとする、断固たる意志
金仮面卿の意志は、
連環という形而上の概念に宿り、輪は、修復ルーンとなる

このルーンをエルデンリングと共に掲げるとき
視座は揺らがず、黄金律は完全となるだろう




完全律の修復ルーン

金仮面卿が見出したルーン

エルデの王が、壊れかけのエルデンリングを掲げる時

その修復に使用できる

それは、黄金律を完全にせんとする

超越的視座のルーンである

現黄金律の不完全は、即ち視座の揺らぎであった

人のごとき、心持つ神など不要であり

律の瑕疵であったのだ


超越的:神の感性

視座:物事を認識する時の立場

瑕疵:法概念としての欠陥


要約すると…

現黄金律が不完全なのは、

神の立場がコロコロ変わるからだ。

人の心を持った神は、律の欠陥なのだ。


ラダゴン=マリカという、

神の二面性を指していると考えられる。

あるいは、ラダゴンとマリカ。双方が、

人の心を捨てきれなかったことが原因だと

言及しているように解釈することもできる。



黄金律の大剣

黄金律原理主義を掲げた王配ラダゴンが

象徴として鍛え上げた

そこには、最初の妻レナラから贈られた

大剣の面影があるという


ラダゴンは、レナラへの想いを

断ち切れない一面があった。


弟子からすらも見放されようとも、

金仮面卿は最後まで己を貫いた。


足掻き続ける強い意志は、

金仮面卿が導いた、

黄金律原理主義の解という

回帰と因果によって説明される

形而上の概念に宿り

修復ルーンと成ったのだろう。


これらは全て金仮面卿の内で完結している。

フィアが呪痕に意志を注いだように、

外部に干渉する必要はない。


回帰と因果の円環+意志=完全律の修復ルーン




糞喰いの物語




写し身に敗れ、死したモーグは
呪われた血を愛し、黄金樹へ還ることを拒んだ
そして狭間の外で転生し、忌み子の心を宿す赤子が産まれる

しかし、その身体は’’呪われなかった’’
忌み子の心を持ちながら、健全な姿で産まれてしまう
呪いを愛した心に、これほどに苦しい仕打ちはなかった
やがて苦しみの末、狂気に満ちた答えを出す
だったら全て、呪われてしまえばいい

忌み子を模した鎧を纏い
忌み角の呪いをもたらす、神の象徴を胸に据えると
男は、『糞喰い』を名乗るのだった




忌み兜

角を切られた忌み子を模した、異形の兜

糞喰いの装備

それは彼の心象風景の現れであり

姿見に見た、己の真の姿であるという

忌み子の心、そうでない姿

こんなにも苦しいことがあるものか

だったら全て、呪われるがいい


忌み鎧

角を切られた忌み子を模した、異形の胴鎧

糞喰いの装備

太陽のメダルは、かつて彼が見た導きであり

その先でいつか見える、輪の似姿であるという



糞喰いもまたコリンたち預言者のように、

転生前の記憶や心を継承していると解釈する。


記憶=魂

心 =意志


忌み角の呪いに精通していることや

太陽の導きを記憶している点から

魂と意志を継承していると思われる。


糞喰い=モーグ説は

前Partで説明したので割愛。



糞喰いは魂を永遠に呪うために
死体を穢し、苗床にして、呪いを育てる
そうなれば、もはや死は黄金樹に還ることなく
永遠に呪われたままとなるだろう…
糞喰いは、そのように考えた

やがて、そのおぞましい所業により、
糞喰いは捕らえられ、処刑される
しかし祝福は、そんな男にすら、もたらされた




苗床の呪い

糞喰いが殺し、穢した死体に生じる呪い

忌み角に侵された生乾きの宿痾

糞喰いは、死体を苗床に呪いを育てる

そうなれば、もはや死は黄金樹に還ることなく

永遠に呪われたままとなるだろう

狭間の地で、最も忌まわしいもののひとつである


ならず者のセリフ

糞喰いを知ってるか?

気色悪い忌み鎧を纏った、世を呪う狂人を

あいつと出会っても、決して近づくんじゃないぞ

昔、同じ牢に囚われたことがあるから、分かるんだ

 

ならず者のセリフ

あいつは、魂を永遠に呪うために、殺す

死体を穢し、たっぷりと植え付けるのさ。あいつの呪いを

俺は、あんなにも吐き気がする光景は、見たことがない


 

狭間の地を訪れようとも、糞喰いの行いは変わらなかった
各地で死体を穢し、呪いを植え付けていく
そして糞喰いは王都の地下で、呪いが熟す時を待つのだった




エブレフェールに苗床の呪いがある理由



聖樹の都エブレフェールには、苗床の呪いがある。




つまり糞喰いは、ここまで来ている。

秘割符を揃えて、

しろがね人の護りを抜けて来たのだろうか?




血の君主は、ミケラを繭からさらっている。

ミケラが血の君主を洗脳し、

意図的に’’さらわせた’’のだと推測した。

つまりミケラは、エブレフェールへの

血の君主の侵入を許していたことになる。



血の君主の正体は、

モーグを模倣した「写し身の雫」だと推測した。

つまり、モーグの肉体と魂のコピーである。


そして糞喰いは、

モーグの魂が転生して産まれたと推測する。


つまり両者は、

同じ魂の情報を有していることになる。

そのため糞喰いは、血の君主同様に、

聖樹に行くことが許されたのかもしれない。


雑な言い方をすれば、

モーグだけ通れる生体認証をパスした。

糞喰いがモーグの転生であることを示す

情報の一つと捉える。



機が熟すまで円卓で休息していた糞喰いのもとに
とある【褪せ人】が訪れる
【褪せ人】からは、呪いの気配が漂っていた
苗床が熟したことを知った糞喰いは、
【褪せ人】を、王都の地下に招き入れる
望むなら、お前も呪ってやろうと

そして糞喰いは、己を牢から解放した【褪せ人】を襲撃し
返り討ちにされる




糞喰いのセリフ

お前、呪いを感じているな

ぷんぷんと臭っているぞ。生乾きの宿痾が

どうやら、我が苗床は十分に熟したようだ

思えば短い静寂であったわ

お前、我が身体を解放するがよい

王都地下、下水の牢に囚われた、我が身体を


 

【褪せ人】に呪いを拒まれた糞喰いは、新たな気づきを得る
己の身体を、祝福する時が来たのだと
人を呪うのではなく
黄金律という、理を呪えばいいのだと
律そのものが穢れてしまえば
すべての穢れは、穢れでなくなる
それは、子も、孫も、その先も…
永遠に続く、忌み呪いの病巣となる
糞喰いにとって、呪いとは、祝福だった



糞喰いのセリフ

待っていたぞ

お前は、祝福を拒んだ

呪いを感じている、お前が

誰も拒めなかった、祝福を

何故だ?…俺はやっと分かった

お前は、俺だ。そして俺は「糞喰い」だ

我が身体を、祝福するときがきたのだ


糞喰いのセリフ

俺を、祝福してくれ

苗床の呪いで、我が身体を侵してくれ

何度でも、何度でも、そうしてくれ

いつか、律を穢す、呪いの輪がもたらされるように


糞喰いのセリフ

呪う。呪ってやる

すべてが、呪われて生まれるように

子も、孫も、その先も、ずっと呪いが終わらぬように


 

糞喰いは【褪せ人】に、
今度は、己の身体に呪いを植え付けるよう求める
【褪せ人】は苗床の呪いを、次々と糞喰いに植えつけていく
やがて、呪いの輪がもたらされた
糞喰いの憎しみが最も高まった時
憎悪という揺るがぬ意志は、
苗床が形成する呪いの輪に注がれ、修復ルーンと成るのだった

このルーンをエルデンリングと共に掲げるとき
すべての命は、等しく呪われて産まれ落ちるだろう




ローデリカのセリフ

聞こえるのです。呪いを恐れ、嘆き、泣き叫ぶ霊たちの声が

そして、一層ひどく響くのです。おぞましい狂った呪詛が

でも、ずっと聞いていると、感じるのです

あの呪詛もまた、揺るがぬ律であるのだと


忌み呪いの修復ルーン

糞喰いが宿した忌まわしいルーン

エルデの王が、壊れかけのエルデンリングを掲げる時

その修復に使用できる

それは、子も、孫も、その先も

永遠に続く忌み呪いの病巣である

律のすべてが穢れてしまえば

すべての穢れは、穢れでなくなる

すべての呪いに祝福あれ



全てを呪うという、

糞喰いの怨念にも似た強固な意志は、

身体に植え込んだ苗床の呪いによって

形成された呪いの円環へと注がれ

修復ルーンと成った。


呪いの輪+意志=忌み呪いの修復ルーン


こちらも金仮面卿と同様に、

糞喰いの内で完結している。

フィアのように意志に干渉する能力は必要ない。



おわり



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