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2022年12月9日金曜日

ぼくのかんがえたエルデンリング Part6(前編)

 






本投稿は、動画の解説を

じっくり見たい方に向けたものとなります。



動画はこちらhttps://youtu.be/Btt0dzovWXk



本考察は、エルデンリングの物語を断片的に考察するのではなく、

ひとつの物語として考察することを主旨としております。



枠線で囲ったものが本文(動画左側)です。

それに付随する解説(動画右側)を、下に記しています。



タニス・ラーヤの物語



破砕戦争が始まるよりも前…
異国エオヒドの踊り子『タニス』は、
火山館の主『ライカード』に見初められ、側妃となる
政略的な意味合いがあったのだろう
タニスは、ライカードを愛してなどいなかった
一切の媚びも含まず、ただ凛として美しい
ライカードは、そんなタニスを気に入ったのだった




ライカードがタニスを気に入った理由は妄想です。


側妃の仮面

異国の女王を象った仮面

火山館の主人、タニスの装束

かつて、異国の踊り子であったタニス

ライカードに見初められ、側妃となった


側妃…側室のことだと思われる、妻以外の女性


踊り子の打楽器

異国の踊り子が用いるもの

その情熱的な踊りは、だが一切の媚を含まず

ただ凛として美しい



タニスはエオヒド出身なのか?



パッチが日陰城で強奪したと思われる

「踊り子の打楽器」。

居場所から推測するにエオヒド出身の

「鉄茨のエレメール」から奪った品だと考えられる。




鉄茨の兜

巻き付けられた、錆びた鉄茨は

咎人、特に死刑囚であることを示す

エレメールは、数多の師範、商人たちを殺し

鈴玉狩りとして恐れられた


マレー家の執行剣

日陰城の城主にして処刑人の一族たる

マレー家の宝剣

鈴玉狩りとして恐れられた、鉄茨のエレメールは

処刑場でこれを奪い、自らの得物とし

故郷たるエオヒドの戦技を付与したのだ


エレメールは処刑される予定だったが

マレーマレーから執行剣を奪い、

日陰城を乗っ取ったのだろう。



忘却の秘薬

の小瓶に入った秘薬


エオヒドの宝剣

滅びた小国、エオヒドの宝剣

その赤金は、決して朽ちることが無く…


「忘却の秘薬」が入った小瓶は銅でできている。

赤金とは銅の別称であり、

エオヒドの宝剣に用いられた金属でもある。


王都が黄金、聖樹が無垢金など

各種金属が諸勢力の象徴であるように、

赤金がエオヒドを示すのかもしれない。



その後、マリカがエルデンリングを砕き
破砕戦争が始まる
ライカードは、かねてから黄金樹に弓を引く好機を伺っていた



冒涜の爪

陰謀の夜、法務官ライカードは

ラニから謝礼として片鱗を貰い受けた

いつか来る冒涜の時、黒き剣のマリケスに

運命の死たる黒獣に挑む切り札として


ライカードは陰謀の夜の協力者である。

この時すでに、黄金樹への反逆を企てている。


タニスのセリフ

黄金樹は褪せ人に祝福を与えた

だがそれは、導きの使命に対して、とても小さい

故に、褪せ人は力を漁り争う。そうすることを求められる

かつてエルデンリングが砕けたとき、

大ルーンの君主たちが求められたように

我が王は、それに憤った。分け与えられたものを漁りあう、

そんな浅ましい生き方など、受け入れられぬと

黄金樹が、神が我らを愚弄するならば、

背律の冒涜を犯してでも、尊厳の反旗を翻す

それが我が王、ライカードの決意であり、火山館の意志なのだ


タニスの語りだと、

ライカードが反旗を翻すと決意したのは

褪せ人が狭間の地に来た後ということになる。

これは冒涜の爪の記述と矛盾する。


タニスの話は、褪せ人を招き入れるための

建前にすぎないのだと思われる。



黄金樹に反旗を翻すために、ライカードは圧倒的な力を欲する
そして、太古からゲルミア火山に巣食う大蛇に目を付けた
ライカードは、己が身と大ルーンを喰らわせることで
大蛇の身体を乗っ取るのだった
しかしライカードは力に歪み、
覇王の雄心は、下卑きった貪欲に堕していく
火山館からは、配下も、正室もいなくなり…
ただ一人、タニスだけが残った
ライカードが冒涜の大蛇となった時
タニスは、初めてライカードに惹かれたのだった



蛇人の遺灰

溶岩の鞭を振るう、異形の蛇人の霊体

遥か昔から、ゲルミア火山に巣食う老蛇は

デミゴッドを喰らい、蛇人どもを産み落としたという


ライカードの大ルーン

そしてライカードは、冒涜の蛇に喰らわせたのだ

己が身と共に、偉大なる大ルーンを


火山館の霊体のセリフ

かつて、ライカード様の冒涜の野心は、覇王の雄心であった

だが、その身を大蛇に喰らわせてから、

それは下卑きった貪欲に堕したのだ

あれはもう、ライカード様ではない


ライカードは力に歪んでしまった。



世界喰らいの王笏

世界を喰らわんとする大蛇の王笏

冒涜の君主が、いつか掲げんとする象徴

その様は、大蛇に喰われたライカードが

臨死に垣間見た、未来の幻視であるという


あるいは臨死に垣間見た未来の幻視が、

ライカードを変えてしまったのかもしれない。


ゲルミア騎士の鎧

今はもう、誰も掲げない紋章が描かれている

覇王の雄心が、

下卑きった貪欲に堕した時

彼らは、仕えるべき主を失ったのだ


火山館から配下たちは去っていった。



側妃の仮面

かつて、異国の踊り子であったタニスは

ライカードに見初められ、側妃となった

そして、彼が冒涜の大蛇となった時

人として唯一人、その元に残った

タニスは、あの時初めて

ライカードに惹かれたのだ


タニスのセリフ

けれど、少し寂しいものだな

汚れた道を行く英雄は、いつも美しい

私は貴公に、惹かれていたよ


汚れた道を行く者にタニスは惹かれるようだ。


 

ライカードは、ただ一人付き従うタニスに
『忘却の秘薬』を贈る
すべてを忘れて、どこへなりと行くがいいと
だがそれは、もはやタニスには不要な物だった
秘薬を懐にしまい、タニスは覇王の貪欲を補佐していく



忘却の秘薬

銅の小瓶に入った秘薬

辛い苦悩を、すべて忘れさせる

冒涜を誓ったライカードからの贈り物は

だが、タニスには不要であった

我が王よ、貴方を忘れてしまう以上に

辛い苦悩などあるでしょうか?


 

ライカードがデミゴッドを喰らい
タニスは生誕の儀式を執り行う
そしてふたりは、冒涜のための兵力。『蛇人』を産み落としていく
蛇人は火山館の裏で、秘密裏にライカードを補佐したのだった




ライカードの目的



蛇の羊膜

忌まわしい生誕の儀式の落とし子

母の胎内で包まれていた羊膜

いつまでも乾くことなく、湿っている


冒涜の君主の追憶

永遠に生き、喰らい、成長し続ける

そのために、ライカードは大蛇となった

我は知る。冒涜の道の遠き険しさを

罪を厭って歩めるものか


蛇人の遺灰

遥か昔から、ゲルミア火山に巣食う老蛇は

デミゴッドを喰らい、蛇人どもを産み落としたという


喰らうことでライカードは成長し、

産まれ落ちた蛇人は、ライカードの兵となる。

こうして冒涜のための準備を進めていたのだろう。



ライカードの冒涜とは結局何だったのか?



ライカードのセリフ

我、蛇の王の家族となり

共に神をも喰らおうぞ!


神とはマリカだろうか?

あるいはエルデの獣だろうか。

神を喰らったその先に、何を見たのだろうか?





大蛇となったライカードは

いくつもの指輪を身に着けているが、

指輪指が着けているものとデザインが一致する。


指輪指

重い指輪を幾つもつけた、大指の槌

ユビムシの祖から、切り取られたとされる

それは、古い冒涜の遺産であり

まだ生を残し、僅かに生温かい


ユビムシの祖から切り取られたそれは、

古い冒涜の遺産だという。

ライカードは過去に起こった冒涜を参考に、

黄金樹へ反旗を翻そうとしているのだろうか。



ユビムシは名前の通り、指の化け物である。




また、丸まった大蛇は、

こぶしを握った手のように見える。


冒涜とは、「指」に関係することのように思える。

指を生み落として、

二本指を従えた大いなる意志と

同格になろうとしたのだろうか。



大蛇自体が指になろうとしたという

解釈もできるかもしれない。

五指は獣に知性を与えた存在である。


チンクエディア

ファルム・アズラにおいて

高位の司祭に与えられる短剣

かつて獣たちに贈られた知性

その象徴たる、五指が象られている


二本指と三本指は、

五本指から分かたれた存在だと考察した。

五本指を目指したのだろうか。



ライカードの言う「神」がエルデの獣を指すとしたら、

エルデの獣を喰らい、成り代わろうとした。

そういった想像もできる。


エルデの獣も五本の指を持っていた。

(大蛇のライカードは7本)



また、大蛇とエルデの獣のシルエットは、どことなく似ている。

しかしどの推測も根拠には乏しい。


もう少しユビムシについて深掘りしてみる。


ユビムシの生息域は、火山館周辺、

巨人山嶺、カーリア城館、王都下水道。


巨人山嶺では巨人戦争が起こり、

この戦の後に、マリカは黄金樹の時代が

始まることを宣言している。


マリカの言霊:第一マリカ教会

戦士たちよ。我が王、ゴッドフレイよ

導きに従い、よくここまで戦ってくれた

あの頂きに、巨人たちを打ち滅ぼし、火を封じよう

そして、はじめようじゃないか。輝ける生命の時代を

エルデンリングを掲げ、我ら黄金樹の時代を!


歴史的に古い地域であり、

おそらく巨人山嶺にいるユビムシが、

現存する中で最も古い者なのだと考えられる。



巨人山嶺のユビムシだけ、指輪をしていない。



火山館周辺のユビムシは、

大蛇となったライカードから生じたのかもしれない。

王都軍との戦である「火山館攻略戦」に

用いられたのだろうか?





カーリア城館に関しては

「冒涜の爪」の記述にある通り、

陰謀の夜においてライカードとラニは共謀している。

両者に繋がりがあることを示す意味で配置されていると考える。





そして王都の下水道。

これは王都の暗部。

裏の繋がりを示唆していると考える。




下水道付近には第一世代のしろがね人もいる。

しろがね人を創ったのはカーリアだと考察した。

火山館・カーリア・王都の間に

公にできない秘密があったのでは。




陰謀の夜にはラダゴンも共謀したのだと考察した。

ライカード・ラニ・ラダゴン。

血のつながりを持つ親子の陰謀によって

悲劇は起こったのかもしれない。




ゲルミア火山には遥か昔から老蛇が巣食ったという。


蛇人の遺灰

遥か昔から、ゲルミア火山に巣食う老蛇

デミゴッドを喰らい、蛇人どもを産み落としたという


指輪指

ユビムシの祖から、切り取られたとされる

それは、古い冒涜の遺産であり

まだ生を残し、僅かに生温かい


『ユビムシの祖』とは、

老蛇のことだろうか?

老蛇からユビムシは生まれたのかもしれない。


蛇神の曲刀

古い蛇神の象られた曲刀

ゲルミアの、失われた信仰の祭具


蛇神=老蛇だと考える。

宵眼の女王は蛇神と交わり、

神肌たちを産んだと考察した。

巨人山嶺にいるユビムシたちは、

巨人戦争において宵眼の女王と組し、

マリカたちと戦ったのかもしれない。

これは黄金樹に対する冒涜と言える。


信仰はすでに失われており、

蛇神はもういないのだろう。


そして歴史上最初のデミゴッドの死者は

ゴッドウィンとされる。

つまり老蛇がデミゴッドを喰らうようになったのは

ゴッドウィン死後である。

蛇人が生まれたのは、陰謀の夜以降ということになる。



蛇人とは何のために生み落とされたのだろうか?



火山館にある蛇人の彫像。翼が生えている。



蛇人の中には肥大化した喉袋のような

諸相を持つ者がいる。(火は吐かない。)

これは坩堝の騎士の祈祷、

「坩堝の諸相・喉袋」とよく似ている。



タニスの側近である坩堝の騎士は

喉袋の祈祷を扱う。




坩堝の騎士の諸相とは、竜の諸相であると考察した。

祈祷は全て、竜の持つ特徴と一致する。

喉袋もまた竜の持つ特徴であり、

蛇人の彫像に生えた翼は、竜の諸相とも一致する。


蛇は、竜になろうとしたのだろうか?


「古竜戦役」より以前、

古竜は黄金樹と対立していた。

古竜とは、黄金樹への敵であった。


ライカードが竜となる。

あるいは蛇人を竜と成す。

それが黄金樹へ届く牙となる。

ということかもしれない。




火山館には燃える黄金樹の絵画が飾られている。

これが火山館の意志なのだろう。


溶岩弾

ゲルミアの溶岩の魔術のひとつ

女王レナラの子たるライカードは

ゲルミアの古い呪術を、魔術として蘇らせた


レナラの子であるライカードには

魔術の素質があったようだ。

魔術とは輝石の内に力を見出し、

それを振るう術である。

輝石+高熱=溶岩へとアレンジして、

ゲルミアの古い呪術を復興したのだろうか。




火山館の近くにある小黄金樹は燃やされ灰となっている。

ライカードの命令でゲルミア軍がやったのだろう。



また「火山館攻略戦」跡地には、

狂い火を宿した王都兵が取り残されている。


発狂伝染

狂える三本指に由来する祈祷

その瞳に黄色い狂い火を燃やし

対象に掴みかかり、発狂を伝染させる

瞳と瞳で見つめ合う

それは、人の最も濃厚な接触であろう


狂い火とは伝染する。

王都軍はゲルミア軍から

狂い火を移されたのかもしれない。

ライカードは狂い火にも手を染めたのだろうか。



このようにライカードは黄金樹を燃やすために、

そして神を喰らうために、

手当たり次第に力を漁っている

それがゲルミアの溶岩魔術であり、狂い火であり、

陰謀の夜に受け取った「冒涜の爪」であり、

儀式の落とし子である「蛇人」なのだろう。


ライカードは力の漁りあいを強いる黄金樹を

批判するが、己自身が醜く力を漁った。



世界喰らいの王笏

世界を喰らわんとする大蛇の王笏

冒涜の君主が、いつか掲げんとする象徴

その様は、大蛇に喰われたライカードが

臨死に垣間見た、未来の幻視であるという


世界を喰らうとは、

支配者となるということだろうか?

それとも狂い火のような、

あらゆる生を否定する思想だろうか?


そしてライカードは大蛇となる前後で、

まったく同じ野心を抱いていたのだろうか?


かつては配下から覇王の雄心と称されている。

人であった頃はあくまでも

治世のための企てだったのかもしれない。

しかし大蛇となり力に歪んだことで、

破滅的な思想へと変貌してしまったのでは。

その結果が、「神を喰らう」なのかもしれない。



やがて、大いなる意志がデミゴッドを見捨てる
数多の褪せ人が祝福に導かれる頃…
最後の蛇人が産まれ落ちる
その姿は、他の者よりも、ひどく弱々しい姿をしていた
一人で生きていくこともままならない赤子を
タニスは特別に拾い上げ、育てていく
タニスはその蛇人に、『ゾラーヤス』と名前を付けた




ラーヤの産まれについては妄想です。

タニスが特別視してるので、こんな経緯があったのかも。




褪せ人の到来により、火山館は方針を変えていく
喰らう対象を、デミゴッドから褪せ人へと変えた
タニスは火山館の表向きの主となると、
背律の意志のある褪せ人を、英雄と煽て、反骨心を煽り、勧誘していく
そして褪せ人同士を潰し合わせ
生き残った力ある者は、王の御前に案内する
そうしてライカードは腹の中に新たな家族を出迎え、
着実に力を増していった




タニスのセリフ

貴公が、このまま英雄の道を行くならば、

いずれ我が王に見えるだろう

戦う者たちの邂逅は、いつも美しいものだ

その時が楽しみだよ、ふふふ


タニスのセリフ

英雄の道を行かんとするなら、貴公は我が王に見えるべきだ

愚弄に反旗を翻し、黄金樹に弓引くために

それこそが、火山館の悲願なのだと


喰らうため、火山館は褪せ人を招いた。


ディアロスのセリフ

タニス殿が仰るには

私には、英雄の道を行く資格があるという

そして真の英雄とは、敢えてこそ、汚れた道を行くものだと

瞳に光が射した思いだったよ


ディアロスは、タニスの口車に

まんまと乗せられた。



冒涜の君主の追憶

永遠に生き、喰らい、成長し続ける

そのために、ライカードは大蛇となった


ライカードの怨霊

彼らは、王に見え、歓迎と共に貪り食われ

大蛇の中で、王の家族となったのだ


タニスが送り、ライカードが喰らう。

最悪な夫婦の共同作業により、

ライカードは成長を続けた。



一方でタニスは、ゾラーヤスを娘として大切に育てた
偉大なる王の恩寵を受けた故に、蛇の姿で産まれたのだと嘘をつき
後ろ暗い秘密のすべてを隠した
ゾラーヤスは母に言われるままに人の姿に化けると、『ラーヤ』と名を偽る
そして招き手となり、火山館に褪せ人を勧誘する役目を請け負うのだった
自分の正体も、’’勧誘’’とは、死出の片道切符であることも、彼女は知らず
純粋な想いで、己の役割をこなしていく




ラーヤのセリフ

タニス様は、私の母なのです

そして、偉大な王の恩寵を受け、私が生まれたと聞いています

だから、私だけのこの姿は、母の喜びであると

…この身は私の誇りなのです

ただ、他人はそうは思わない。

蛇の姿を目にすれば、話も聞いてはくれぬでしょう

それ故に、招き手として、偽りの姿に化けていたのです


ラーヤのセリフ

私はラーヤ、火山館のタニス様に仕えています

そして、英雄たる褪せ人様を探し館に誘う、招き手です


 

ある時ラーヤは、大切な首飾りを奪われてしまう
道行く【褪せ人】に助けを求めると
【褪せ人】は快く引き受け、約束通り首飾りを取り返してくれた
強い心と力を持つ【褪せ人】をラーヤは気に入り、
火山館へと招待する



ラーヤの首飾り

ラーヤが、ならず者に奪われた首飾り

凛とした異国の女の肖像が、浮き彫られている

ラーヤにとって、大事なものであるようだ


タニスの肖像だろうか。


ラーヤのセリフ

貴方は強い方です。ただ、戦いに優れるだけでなく

同胞に刃を向けることも厭わぬ、強い心をお持ちです


褪せ人がならず者を手にかけたと勘違いしている。


ラーヤのセリフ

英雄たる褪せ人様、黄金樹の地、

アルター高原をお目指し下さい

祝福に導かれながら、狭間の地の辺縁ばかりをうろつき、

彼方の黄金樹をただ見上げるばかり…

貴方は、そんな凡夫ではありません。それを確かに示したとき

火山館は真に貴方をお招きするでしょう。

共に戦い、英雄たる家族として


褪せ人は火山館へと招かれる。



そして【褪せ人】は、火山館の一員となる
依頼を受け、円卓の同胞たちを狩り、力を漁っていく
そうして火山館に馴染んできたころ…
【褪せ人】はラーヤから、奇妙な相談を受ける
館から、妙な物音がするという
音の出所を探ると、そこには通路が隠されていた
そしてその先では、
蛇人が闊歩し、おびただしい数の死体が散乱する。
異様な光景が広がっていた



ラーヤのセリフ

そういえば、褪せ人様…

この館で、妙な物音を耳にしたことはありませんか?

壁の向こうから聞こえてくる、

吐息と、ウロコの擦れるような音を


ラーヤは徐々に、館へ違和感を抱き始める。



破砕戦争より以前、火山館は何をしていたのか?



ライカードは法務官と呼ばれた。

具体的に何をしていたのだろう。


パッチのセリフ

鉄製の乙女人形を見たことがあるか?

鎖鎌や刺車輪を振り回す、けったいな自動人形だが

あれは昔は、転送の魔法装置を備えていたのさ


レアルカリア学院の人形に捕まると

火山館へ拉致される。

かつては人形を用いて人をさらっていたのだろう。


他にも乙女人形は、いたるところにいる。

王都ローデイル、赤獅子城などなど…


 

責問燭台

ゲルミアの火山館、その隠された裏側で

貴族たちを傷めつけた責め具


貴族たちを乙女人形でさらって

痛めつけていたのだと推測できる。


黄金樹にとって都合の悪い者を

拉致していたのだろうか。

それが’’法務官’’の下す

裁きだったのかもしれない。




また、火山館には官吏と思われる謎の人物の肖像画がある。


官吏の装束

薄汚れた青色のローブ

過酷な役目を負った、官吏たちの装束

監視、処刑、陰惨な儀式

だが人は、暗い役目にこそ依存する


監視、処刑、陰惨な儀式…とある。


種火の少女を監視した官吏。



処刑人の一族であるマレーマレーは、

官吏の服を着ている。



ならば陰惨な儀式を担当したのが、

火山館の肖像画に描かれた官吏なのかもしれない。

(Ver.1.00ならたぶんこいつがデーディカ)



陰惨な儀式と聞くと、蛇人の生誕を想像させる。

しかしライカードが蛇人を生むようになったのは

破砕戦争以後である。

王都諸々との関係は断たれている。


蛇人の生誕ではない、何か別の儀式

破砕戦争以前の火山館では執り行っていた。

それをこの肖像画の官吏が司った。

そういった推測もできる。





しろがねの覆面

若きしろがね人の生皮を

そのまま覆面としたもの

神肌ならぬ、しろがね肌の覆面は

嘲弄的悪意の産物であろう


火山館には多くのしろがね人がいる。


ミケラがレナラを洗脳して、宿痾の治療のために

カーリアでしろがね人が生みだされ、

ラダゴンもそれに協力していたと考察した。


しろがね人は火山館へと送られ

呪いの治療のための被検体とされた。

陰惨な儀式とはそれを指している。

といった捉え方もできる。


そして官吏は暗い役目に依存する。

その結果「しろがねの覆面」を作り出すような、

歪みが生まれていったのかもしれない。



ラーヤに報告に戻ると、
先ほど見た蛇人と、同じ姿をした彼女がそこにいた
秘密を隠しきれないと悟り、ラーヤはすべてを打ち明ける
このことは、母しか知らない秘密だった
そして今、三人だけの秘密となった
【褪せ人】は、ラーヤとの絆を深めていく



ラーヤのセリフ

まさか私、蛇の姿のままなのですか?

ああ、なんてこと…

なんてことを…

…すみません、取り乱しました

貴方は、蛇の姿の私に、変わらず、

優しく、接してくださったというのに

…英雄たる褪せ人様

これが私の、真の姿です。真実の名は、ゾラーヤス

貴方を偽っていたことを、お詫びします

ただ、信じてください。これは、私だけの偽り

火山館の、いえタニス様の言葉には、何の偽りもありません


ラーヤのセリフ

この蛇の身と、ゾラーヤスの名は

私とタニス様だけの、秘密なのです

そして今は、貴方との秘密にもなりました

どうか、他の方には、伏せておいてください



【褪せ人】はタニスに、
ラーヤの秘密を知ってしまったことを報告する
彼女は動揺しながらも、【褪せ人】に娘のことを託した
それは冷徹なタニスが初めて仮面から覗かせた
母の顔だった



タニスのセリフ

貴公、見たのか

あの娘の、ラーヤの…、真の姿を

いや、彼女が貴公に、ゾラーヤスの名を伝えたのなら

私が何を言うべきでもあるまい

だが、育ての母として、願わせてくれ

ゾラーヤスに、これからも、よくしてやって欲しい

その姿が何者であれ、あれはよい娘なのだ

私などには、勿体ないほどにな


 

それから幾らか時間が流れた頃…
館を探っていたラーヤは
偶然にも、蛇人を目撃してしまう
母から聞いた、私の秘密…
蛇の姿とは、偉大な王から授かった、特別な恩寵のはず…
母は、秘密を隠している
ラーヤは生まれて初めて、母に疑いを抱く



ラーヤのセリフ

私は見たのです。夜の闇、廊下で蠢く影を

それは、この部屋の隣の部屋に入り、

出てくることはありませんでした

そして、私の見間違えでなければ

あの影は、私と同じ、蛇の姿をしていました

火山館には、私の知らない秘密があり

タニス様は、私に何かを隠しているのでしょうか?



そして【褪せ人】から、火山館の裏側、その秘密を聞く
ラーヤは、しばらく動揺を抑えきれなかったが
【褪せ人】から受け取った、『蛇の羊膜』
懐かしさを覚えるその匂いが、彼女を決心させた
もう一度あの人を、母と呼びたい
ラーヤはタニスを信じるために、火山館の裏側へ潜っていく
そして真実を知り、絶望する



ラーヤのセリフ

やはり、秘密はあったのですね…

タニス様は、母は、私を偽っていた…

それでは、私は本当に…

恩寵と共に生まれたのでしょうか?


蛇の羊膜

忌まわしい生誕の儀式の落とし子が

母の胎内で包まれていた羊膜

いつまでも乾くことなく、湿っている


ラーヤのセリフ

これは、なんでしょうか?

とても、懐かしい匂いがします

…ああ、不思議なものですね

分かるのです。これは、私の生まれたところ

産みの母の一部であると

…感謝します

貴方のおかげで、やっと覚悟ができました

私は知りたい。

私がどのように生まれ、タニス様と出会ったのか

…そしてもう一度、心から、あの方を母と呼びたいのです


 

タニスは、娘が真実を知ってしまったことを察していた
彼女が自らの疑問の答えを知り、それに打ちのめされていたのなら、
この薬を飲ませてあげて欲しい
かつてライカードから贈られ、使うことのなかった「忘却の秘薬」
タニスは【褪せ人】にそれを託した
生きることに絶望するのなら、
真実を忘れ、知らぬままに生きて欲しい
娘の尊厳を踏みにじるとしても、願わずにはいられない
火山館の主としてではなく、母としての心からの願いだった



タニスのセリフ

貴公、頼みがある

火山館の主人としてでなく、ゾラーヤスの母として

もし彼女が、自らの疑問に答えを見つけ、それに打ちのめされていたら

この薬を、彼女に飲ませてあげて欲しい

辛いことは、すべて忘れてしまうように

ああ、分かっているさ

私の願いは、ゾラーヤスの尊厳を愚弄している

黄金樹が、我らにするのと同じように

だが、だが私は…、そう願わざるを得ないのだ


忘却の秘薬

辛い苦悩を、すべて忘れさせる


 

そしてラーヤは、タニスの予感した通りに
生きることに絶望していた
蛇人とは、恩寵などとは無縁の、おぞましい儀式の子だった
人も、蛇も、生命の尊厳を踏みにじり、冒涜から産まれ落ちた存在
呪われたこの身は、生きているだけで罪となる
生きることに耐えられないラーヤは
【褪せ人】に、殺してほしいと懇願してくる
【褪せ人】は、秘薬と剣を天秤に乗せ、ラーヤの前に立つ
欺瞞の生か、願い通りの死か。
選択の時を強いられる…




ラーヤのセリフ

私は、落とし子でした。恩寵などとは無縁の、

おぞましい儀式の子だったのです

それは、人からも、蛇からも、到底許されない

タニス様にも、許されるべきではないものです

…貴方には、何度も我儘を言いました

でも、最後にひとつだけ、お願いします

どうか、私を殺してください

覚悟していたつもりでした。でももう…

呪われたこの身から、自由になりたいのです


褪せ人はラーヤを殺害するか、

忘却の秘薬を渡すか、選択を迫られる。



その後タニスは、功績を重ねた【褪せ人】へ、
ライカードとの謁見を許可する
英雄を家族に迎えんと、襲い掛かる貪欲の化身
【褪せ人】を救ったのは、
ライカードの兵たちが命を賭して探し当てた、蛇狩りの大槍だった

「蛇は不滅なり」
今際の際に言葉を遺し、大蛇は崩れ落ちた
タニスは敗北を認め、火山館は解散となる

その後タニスはただ一人、
ライカードの元へと向かう
ただ粛々と、砕け散った亡骸を身体に取り込むのだった
かつて大蛇がライカードを喰らい、その身を乗っ取られたように
自分が大蛇の代わりとなり、
ライカードをその身に宿そうと考えたのだった
タニスはすべてを失い、心を失くした
その姿は、遠い昔にライカードが見初め、側妃にした
凛として美しいタニスとは、程遠いものだった




タニスのセリフ

もう、よい頃合いだろう。

どうだ、我が王に見えてみないか?

我が王は、きっと貴公を歓迎するだろう。

共に歩む英雄、新たなる家族として


ライカードのセリフ

我、蛇の王の家族となり

共に神をも喰らおうぞ!


火山館の霊体のセリフ

頼む。大蛇を、殺してくれ

ライカード様を喰らった大蛇を

蛇殺しの槍は、王の間に置いてきた

褪せ人よ、あの槍を振るい、刺し貫いてくれ

大蛇を…、あの忌まわしい化け物を…


大蛇狩り

覇王の雄心が、下卑きった貪欲に堕した時

騎士たちは、主を止める武器を探したのだ


タニスのセリフ

そうか、我が王が敗れたのか

いや、貴公には感謝しよう。

我が王はまだ弱かった、それが分かったのだから

…敗北は終わりではない。

我が王は不死、いつか、より強く蘇る

そのために私も、為すべきことを為すとしよう


タニスのセリフ

ああ、貴公か…

まだ、待っていてくれ

我が王の身体は大きく、中々に食べきれぬ

ライカードよ、どうか、私の内に宿ってください

私は貴方の蛇、そして貴方の家族になりたい

そして今度こそ、共に神を喰らいましょうぞ


パッチのセリフ

これを、タニスに届けてくれ

なあに、大したものじゃないが…、

自分を失くしたあの女は、どうにも気色悪くてな

さっさと、お高くとまっとけってんだよ


踊り子の打楽器

異国の踊り子が用いるもの

その情熱的な踊りは、だが一切の媚を含まず

ただ凛として美しい


タニスのセリフ

…なんだ、それは?

…私には、もう要らぬものだ

我が王を、食べなければ…




ベルナールの物語 



敬虔な黄金樹の信仰者である『ベルナール』は、円卓を訪れる
ベルナールは己の指巫女と友となり、
ふたりは祝福の導きを信じ、英雄の道をひた走る
やがて彼の巫女は、導きが指し示す大釜へとその身を投げる
ところが釜の火は何も応えず、
ベルナールの旅は、そこで終わってしまう

祝福の導きとは、メリナが選ぶであろう、
王となる褪せ人を導くためのものだった
正統に種火となれるのは、メリナただ一人だったのだから…
最初から、指巫女に種火となる素質はなく
火に身を投げようとも、道が開けることはなかったのだった

そしてベルナールは絶望する
祝福の導きは、どうしようもなく壊れていたのだと
ベルナールは、黄金樹に反旗を翻す
耳目を塞ぐ兜を被り
もはや何者にも惑わされず、ただ決めた道を行くのだと誓った
ベルナールは『背律者』となり、黄金樹に弓引くため
力を漁り続ける




ベルナールは「指の聖印」を装備しており、

「黄金樹に誓って」と「黄金樹の護り」の祈祷を使う。


指の聖印

指読みの巫女が授ける聖印


黄金樹に誓って

黄金樹信仰の祈祷のひとつ


かつては、黄金樹の信仰者だったのかもしれない。

だからこそ、裏切られた衝撃も大きかったのでは。


ベルナールのセリフ

大いなる意志よ、聞くがよい

我が名は背律者ベルナール。

友の遺志を継ぎ、お前を潰す

我らはお前の駒ならず。それを思い知らせてやる


獣集いの鎧

獣は英雄に惹かれ、王に惹かれる

故にこれは、王たる英雄の鎧であり

ベルナールはそれに相応しかった

彼の巫女が、火に身を投げるまでは


友とは巫女のことなのだろう。

ベルナールと巫女が、どうやって大釜まで来たかは謎。



なぜ巫女は、火に身を投げたのか?



ベルナールのセリフ

私はベルナール。貴公と同じ、褪せ人だ

ひとつ、聞かせてくれないか

貴公は、この狭間の地で、戦い続けるつもりか?

黄金の律が、どうしようもなく壊れているとしても

祝福の導きを、信じ続けられるのか?


ベルナールのセリフ

力を奪い、己がものとする

背律者はそのために同胞を狩る

仕組まれた漁りあい、それに反旗を翻すために

背律者こそが、もっとも浅ましい捕食者になるのだ

滑稽なことだな


ベルナールのセリフ

古い約束を果たすとしよう

散々と同胞を狩り、奪ってきたからな

その全てをもって、黄金樹に弓引くときよ


ベルナールは

黄金律と祝福の導きを信じていたが、

導きを信じた巫女が、火に身を投げた時

巫女だけが焼け死に、何も起こらなかったのだろう。


なぜなら、種火の少女であるメリナだけが、

導きの先を示すことができるのだから。


その結果、導きが壊れているのだと解釈し、

ベルナールは黄金樹へ弓を引くため、

背律者となったのでは。


また、火山館に対してはドライな印象を受ける。

あくまでも目的が合致したため

身を寄せていたにすぎないのだろう。


二本指のセリフ

”だが、大いなる意志は、世界と生命を見捨てない”

”お主たち褪せ人に、祝福の導きをもたらし、使命を与えたのだ”


二本指のデタラメな言葉を信じた被害者といえる。



獣集いの兜

小さな獣たちを刻んだ銀兜

背律者ベルナールの装備

耳目を塞ぐ獣たちは、誓いである

何も見ず、何も聞かず、もはや迷うことはない

ただ、決めた道を行くだけだ


ベルナールは目と耳を塞ぎ、

ただ己の意志だけを信じるようになる。



マリカは褪せ人たちに祝福の導きを見せて、何がしたかったのか?



ギデオンのセリフ

女王マリカは、私たちに望んでいるのだ

ずっと、足掻き続けることをね


ギデオンのセリフ

まったく、困ったことだ

凡愚の意志など、忌み角にも劣る害悪というのに

だが女王は、それをこそお望みかもしれぬ

我ら褪せ人にな


マリカは、死の回帰と、修復を望んでいた。

足掻き続ける人の意志が、修復ルーンを生んだ。

そして神を殺し、王となった。

褪せ人の足掻きを望むが故に、

祝福の導きを見せたのかもしれない。



【褪せ人】にライカードが敗れた頃
火山館解散の報を聞き、
ベルナールは古い約束を果たすため、腰を上げる

もぬけの殻となった火山館から、
「世界喰らいの王笏」と「冒涜の爪」を拝借する
浅ましく力を漁る姿は、まさに己に相応しい

騎士たるを捨て、背律の道を行くのだと
愛剣「ツヴァイヘンダー」を捨てると、
ベルナールは火の釜へと向かった




ベルナールのセリフ

貴公、ライカードを弑したようだな

責めはせぬ。強き者が奪う、それが我らの掟

冒涜に身を委ねたときから、

惨めな死は、あ奴も覚悟していたはずだ

…だがこれで、火山館も終わりだな

古い約束を果たすとしよう

…散々と同胞を狩り、奪ってきたからな

その全てをもって、黄金樹に弓引くときよ


ベルナールのセリフ

大いなる意志よ、聞くがよい

我が名は背律者ベルナール。友の遺志を継ぎ、お前を潰す

我らはお前の駒ならず。それを思い知らせてやる


世界喰らいの王笏

世界を喰らわんとする大蛇の王笏

冒涜の君主が、いつか掲げんとする象徴

その様は、大蛇に喰われたライカードが

臨死に垣間見た、未来の幻視であるという


冒涜の爪

陰謀の夜、法務官ライカードは

ラニからの謝礼として片鱗を貰い受けた

いつか来る冒涜の時、黒き剣のマリケスに

運命の死たる黒獣に挑む切り札として


ベルナールのセリフ

力を奪い、己がものとする

背律者はそのために同胞を狩る

仕組まれた漁りあい、それに反旗を翻すために

背律者こそが、もっとも浅ましい捕食者になるのだ

…滑稽なことだな


ツヴァイヘンダーを捨てたのは、

騎士としての己を捨てるという、

ベルナールの覚悟の表れかもしれない。



かつて友が身を投げ、導きを失った、旅の終着点
ベルナールが再び訪れると
【褪せ人】が種火を燃やしたことで、釜には死への導きが揺らぎ、
ファルム・アズラへの道が開けていた
ベルナールは、遂にファルム・アズラへ導かれる
しかし目的は、かつての敬虔な黄金律信仰者だった頃とは違う
「この復讐は、俺のものだ」
ベルナールは、【褪せ人】に襲い掛かる
マリケスを討ち、死のルーンを解放する。
この戦いだけは、誰にも譲ることはできなかった
【褪せ人】とベルナール、背律者同士の最後の戦い
勝者は敗者の力を漁り、黄金樹に反旗を翻す




ベルナールがファルム・アズラに行けた理由



巨人の大釜で種火が燃えたことで

ファルム・アズラへの導きが

生まれたのだと考えた。


祝福へとファストトラベルができるように、

死の力から生じた導きが

ファルム・アズラへと通じたのかもしれない。


そのためベルナールやアレキサンダーは、

ファルム・アズラに行くことができたのだろう。



メリナと褪せ人。

両者はどうして種火となれたのか?


死の宿痾を抱えて産まれたミケラ、

その分け身であるメリナ。

そして褪せ人が宿した、

太陽神を根源とする、生も死も焼き溶かす狂い火。

死の力を内包する両者だからこそ、

死のルーンへの導きとなる

種火足り得たのだと考える。



ベルナールが褪せ人に襲い掛かってきた理由



力を漁り、己の力にする背律者。

死のルーンの解放という、一大決戦の前に

最後の漁りあいを求めてきたのだろう。


自分が負けても、【褪せ人】が「冒涜の爪」を得て

マリケスを倒せばそれでいい。

そういった想いだったと解釈する。


後編へつづく

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